きずは、基本的に乾かさないように治療する
形成外科専門クリニックへ
すりきず程度であればどんな治療をしてもいずれ傷は閉鎖します。しかし、最初から適切な処置を行わなければ、傷が閉鎖する期間が長引いたり汚く治ったりします。傷をしたら、早期から形成外科の医師に診てもらうことをお勧めします。
当クリニックでは、傷の程度や状況によりますがほとんどの場合において乾かさずにハイドロコロイドゲルで密封閉鎖療法を行ってキズの創傷治癒促進能力を促進させます。
これは、今までの常識からすると逆に聞こえるかもしれませんが、傷は乾かさないほうが早くきれいに治ります。昔は、ばい菌が増えないように傷口は乾かしたほうがよいと信じられていました。お医者さんの中にもまだまだ、傷は乾かした方がいいと信じる人がいるくらいですから、一般の方には信じがたいことだと思います。
研究が進み、傷を乾かすと傷口の上皮化(傷口に皮膚が張ること)が遅れることがわかってきました。感染が著しく膿が多い傷や浸出液の多い傷を除き、ほとんどの傷は乾かさないように閉鎖する治療が原則となります。
クリニックでの処置方法について
○キズを洗浄する。
キズの表面には、砂・ほこり、あるいは道路のアスファルトなどのごみが付着しています。これらは、キズの創傷治癒の促進を妨げる場合がありますので、医療用の清潔な生理食塩水を使用して丁寧に洗浄を行います。このときに、洗浄が不十分な場合には、皮膚の中にアスファルトなどが残ってしまいます。ゴミが残ってしまっている場合には、後日Qスイッチレーザーで治療を行います。
○開いているきずは、かならず寄せる。
@医療用の特殊なテープを使用する。
A局所麻酔を使用して形成外科的にキレイな縫合をする。
○湿潤療法を行う 。
医療用の ハイドロコロイドゲル を使用してキズを湿潤な状態で治します。
私の考えでは、できる限り縫合することをお勧めしています。それは、後日キズ治しの手術をしないでも良いぐらいに丁寧に初期治療を行っておくほおうが患者様にメリットがあるからです。
小さなお子様の場合においても、私どものクリニックでは十分にお子様とご両親のご理解をいただくことで約80%以上の患者様は問題なく縫合をすることができています。
少しでもきれいに短期間に傷を治すには、早く受診することが大切です。
正しい創傷治療の実施をして早い創傷治癒を促すこと
正しい治療を行い、傷を早く治すことは、スカーレスヒーリングにつながる第一歩となります。
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皮膚創面の異物や壊死組織は肥厚性瘢痕の原因となるのでできる限り取り除くこと。 |
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皮膚創面の細菌感染は炎症を起こし肥厚性瘢痕の原因となるため創面の洗浄を十分に行うこと。 |
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消毒では感染は防げず、創面組織への傷害性が強い場合もあり、かえって創傷治癒を遅延させる可能性がある。 |
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皮膚創面の湿潤環境を保つことが大切である。 |
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皮膚創面のカサブタは、表皮細胞の増殖を妨げ治癒を遅らせ、傷あとが目立つ原因となる。 |
手術時の切開創への工夫をキチンと行う
皮膚創面の治癒の遅延や皮膚表面の縫合糸の締めすぎは瘢痕が目立つ原因となります。
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常に切開の方向を考え、皮膚のしわに垂直方向の切開を避ける。 |
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真皮縫合を行い、縫合部にかかる張力によるを緩和しキズアトの開大を防止する。 |
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皮膚縫合と真皮縫合時に、皮膚表面の段差をきれいに合わせること。 |
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皮膚及び真皮縫合を強く締めすぎないことで、縫合糸痕を最小限にする。 |
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皮膚及び真皮縫合糸は、なるべく細い糸を使用する。 |
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皮膚及び真皮縫合を強く締めすぎないことで、皮膚表面の血行を阻害しないように注意する。 |
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抜糸時期を早めにすることで縫合糸痕を防止する。 |
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抜糸後のテープ固定をしっかりと行い、キズアトの開大や隆起の防止に努める。 |
キズアトが残らないように、初期症状からの対応する
キズアトが残らないようにするには、初期からの積極的な治療が重要です。
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テープ固定の継続を行うこと |
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症例によっては、圧迫療法を併用すること |
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適切な保湿剤などの使用を行うこと |
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トラニラスト内服薬の継続投与を行い、増殖因子の抑制を行う。 |
肥厚性瘢痕の治療
出来てしまった肥厚性瘢痕は、各種治療法の併用を行って治療を行う。
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トラニラスト内服薬の継続投与を行い、増殖因子やケミカルメディエーターの抑制を行う。 |
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適切な保湿剤などの使用を行うこと。 |
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ステロイドテープ剤の使用を適時行うこと |
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ステロイド注射剤の使用を適時行うこと |
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圧迫療法などを症例によって併用する |
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保湿材料による治療を適時行うこと |
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症例によっては、外科的治療を行う。 |
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外傷性異物沈着症があれば、Qスイッチレーザー治療を行う。
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(NPO法人 創傷治癒センターより抜粋)
けがの応急処置方法
1)まず洗浄をする
まず、傷についた泥やほこりを落とさなければなりません。やけどの場合と同様に流水で洗い流してください。水道水で結構です。色の付いた消毒薬などを用いると、診察の際に傷の状態が観察できなくなってしまいます。昔使われていた赤チンもその理由からもお勧めできません。
2)出血している場合は、圧迫止血をする
出血がひどい場合は、傷を直接圧迫してください。傷より心臓に近い部分を縛って止血しなさいといわれますが、手足の傷以外は止血しない場合が多く効果が一定しません。ですからもっとも確実な方法は傷口を直接圧迫する方法です。
3)けがの部分には何も塗らない
傷口にはなにも塗らないでください。軟膏やスプレーなど市販されていますが、傷の状態を覆い隠すものは用いないでください。自宅でたとえば昔のように赤チンで消毒するようなことは止めてください。傷口がかさぶたになり早く治ったような印象を受けますが、かさぶたが完全に取れるまでは結果的には日数がかかってしまったり、あまりきれいには治らずきずあとが目立ってしまう事があります。
なにも塗らずに形成外科医の診察を受けてください。
ご予約方法(完全予約制)
患者様への応対をスムーズにさせていただくために、カウンセリングや治療には全てご予約をお願いしています。ご希望の日時と治療部位をお知らせください。
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